海岸で何をしているの?
海岸の10数名の高校生がいた。
手に袋を持っている生徒がいる。
しゃがんで何かを探している者もいる。
海岸で何かを探している高校生たち
近づいてみると、生徒たちは海岸に落ちているゴミを拾っていた。
近くにいた生徒に聞いてみた。
「これは何のグループ?」
「私たちは高校のEnvironment Clubのメンバーです」
Environment Clubというのは環境クラブのこと。
環境問題について研究し、自分たちで環境をよくするためにできることを実行する高校のクラブ活動だ。
「そうなんだ。で、どこの学校?」
「Handsworthです」
Handsworthはノースバンクーバーにある学校だ。
この日は月曜日の2時頃だった。
「授業はないの?」
「今日はプロ・ディー・デーで、学校はお休みなんです」
プロ・ディー・デーというのはプロフェッショナル・ディベロップメント・デーのことで、先生たちは学校を離れて自分の勉強をする日。
なので、生徒たちは学校がお休みの日だ。
学校が休みなのに、こうして集まって海岸を掃除してくれるのは、とてもありがたいことだ。
この学校だけでなく、いろんな学校のEnvironment Clubの子たちが、この海岸に来てゴミを拾ってくれている。
海岸のゴミを拾い集めている高校生たち
Environment Clubというのはカナダのたいていの学校にある。
普段は学校の中のペットボトルや空き缶を集めて選別したり、燃えるゴミと燃えないゴミを分けて既定のゴミ箱に入れたりしている。
リサイクルによって得られる収入があれば、学校の備品の調達などに回す。
また、自分たちの身の回りのことだけでなく、カナダ全土、及び世界の汚染や温暖化などの環境についても勉強している。
環境クラブの生徒たち
カナダは世界の国々の中でも環境に対して非常に敏感だ。
国内には環境に関する様々な組織やグループがある。
中学生や高校生が地球環境を考え、まず身近なこととして海岸のゴミ拾いをすることはとてもいいことだ。
この海岸に遊びに来る人だけでなく、海の生物にとっても生活環境をよくするために貢献している。
たくさんのゴミを集めてくれた高校生たち
そういえば、Environment Clubに加入していた留学生がいた。
あるとき彼女たちは使用済みの電池を集めていた。
たくさん集めたので重くて運べないから手伝ってあげたことがあった。
カナダの学校にはいろいろなクラブがあるので、留学生もどんどん参加すればいいと思う。
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- 2019.02.01 Friday
- ◆カナダの学校&子供たち
- 13:46
- by fgei-ryuugaku